世界のモダンデザインと民芸 日本人の買い物の軌跡
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50年代イタリア ローズウッド机

1950年代のイタリア製、ローズウッドの突板仕上げの小振りな片袖机です。ミラノの建築家・デザイナー、Paolo Buffa的なデザイン。
逆V字の脚と、エッジ部分を丸く削り突き板をきれいに貼って仕上げた、同時代のPaolo Buffaデザインの家具に特徴的なディテールが見られます。50年代のミラノで流行したデザインだったのでしょう。
ガラス天板の下に緑のフェルト地が敷かれており、赤みを帯びたローズウッドとのコントラストがきれいです。こちらは新しいものと交換されています。
天板から少し下がった2段の引出。前板が緩やかな曲面となっており、楕円形の真鍮の取っ手もたいへん美しいデザイン。
先細りの脚のシルエットがなんともエレガント。イタリアンモダンらしい脚線美です。
この3次曲線に突き板をきれいに貼るには、相当高い技術力が必要とされた事と思います。
天板後ろ側と引出の底面が斜めにカットされており、よりスリムに、軽やかに、上品に見せる為の工夫がされています。
天板の枠と引出底板はマホガニー材でしょう。見えない部分の仕上げにも手を抜かない、高い美意識が感じられます。
若干の色ムラや、
フレームや脚に小さなアタリがありますが、目立つダメージや構造的な問題はありません。
日本ではほとんど紹介された事がない、希少な机です。高い技術力があってこその、イタリアならではの優雅なデザインが大変魅力的。

50年代イタリア ローズウッド机

サイズ   幅900、奥行き470、高さ700
価格   売約済 ありがとうございました。