世界のモダンデザインと民芸 日本人の買い物の軌跡
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Alvar Aalto “Chair 66”

20世紀を代表するフィンランドの建築家、デザイナー、Alvar Aalto(アルヴァ・アアルト)の“Chair 66”です。材はバーチ(樺)。
製造は、アアルトが自身がデザインした家具を製造販売するために妻や仲間達と設立した、フィンランドのartek社。
一連のシリーズの中でも背もたれが大きめで、ダイニングチェアとして使いやすそうなサイズ感です。
背はシンプルにビス止め。基本的にはこういったディテールは隠すものですが、あえて見える箇所にデザインすることでローコストを実現し、かつ意匠としても成立しているのがこの椅子の完成度が高いところでしょう。
程よくしなるプライウッドの背が体を優しく受け止めてくれます。
座面は正円。可愛らしい表情ですね。
アアルトの椅子やテーブルに見られる、堅牢なバーチ材でバウハウスの家具のようなラインを表現するための、“L -Leg”と呼ばれる特殊な構造。無垢のバーチ材に切り込みを入れ、そこに薄い材を差し込むことでプライウッドのような状態になり、曲げ加工を可能にしています。
座面に細かいスレがあり、
フレームの縁に小さなアタリが見られます。
1脚の座面の縁に小さな欠けが見られますが、大きなダメージはなく全体的にきれいな状態です。
フィンランドのモダンデザインを代表するプロダクト。シンプルで簡潔な美しさを持ち、かつ堅牢であるための工夫、まさに「デザイン」という行為の本質が形になったといえる傑作チェアです。

Alvar Aalto “Chair 66”

サイズ   幅390、奥行き450、高さ795、座面高さ445
価格   売約済 ありがとうございました。