世界のモダンデザインと民芸 日本人の買い物の軌跡
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Fischel社 ベントウッドチェア

1900年代初頭のオーストリア、Fischel(フィッシェル)社製のベントウッドチェアです。トーネットのNo.98番をベースにした、3本のスピンドルが特徴的な定番のスタイル。
曲木椅子といえばTHONET社ですが、同時期にFischel、MundusとJ.J.Kohnという3つの大きなメーカーが競合していました。Fischel社は、THONET社の曲木椅子の特許期間が終了した翌年の1871年からベントウッド家具を製造し始めた企業です。
座面に「トンボ型」と呼ばれるエンボス加工が施されています。
1本の木で曲げられた円形の横材や、
緩やかに広がる脚のラインは曲木ならでは。
スピンドルの挽物が丁寧に仕上げられています。
サイドのアーチは補強の役割を果たしながら、ビジュアル的なアクセントにも。
座面は塗装がかかっていないナチュラルな質感で、ダークな色合いのフレームとのコントラストもいい雰囲気です。
フレームにやや塗装の剥がれが見ら、
座面の後部に表面的なクラックがありますが、構造的な問題はありません。
年月を重ねることで生まれる深みのある質感。歴史を感じる、美しい佇まいをもつ椅子です。

Fischel社 ベントウッドチェア

サイズ   幅420、奥行き455、高さ880、座面高さ470
価格   売約済 ありがとうございました。