イギリスオーク材キャビネット

オークの無垢材が使用されたキャビネットです。1930〜40年代のイギリス製。

ややアールデコの特徴が見られますが、この時代のイギリス家具にしては比較的シンプルなデザインだと思います。

上段が欠き込まれた棚板が2枚と、

開き戸の構成。

扉内は取り外し可能な棚板が2枚で、下段の棚板は奥行きが浅めになっています。

右側には引き出しが2杯あり、1段目の引き出し内部はフェルト貼りとなっています。

無垢材の支柱の根元部分に、控えめに施されたウィリアム・モリスを思わせる植物模様の彫刻が見られます。

2本のラインが入った取手もいい雰囲気。

引き出しの前板の、くり抜きの取手もキュートですね。

天板と側板は、日本でいう「蟻組み継ぎ」で丁寧に組まれており、しっかりした作りの家具であることが伺えます。

天板や棚板に染みやスレがあり、

扉の前板にもやや色ムラやスレが見られます。

また、内部の底板に扉の開閉によるスレ傷、

脚部の角に小さな欠け、

向かって左後ろの角に補修跡が見られますが、いずれも表面的なもので、構造的な問題や大きなダメージはありません。

どっしりとした雰囲気ですが、素朴な優しさも感じられるデザイン。明るめの色味ですので、お部屋にも取り入れやすいと思います。オーク材ならではの木目が楽しめる無垢材の素材感も魅力的。

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