昭和初期杉×欅材のガラス引戸棚

古いガラス引き戸棚です。昭和の初め頃のもの。

主要な部分は杉と思われる針葉樹材、引き出しの前板は欅の、いずれも無垢材が使用されています。

扉のガラスはすべてオリジナルのものが残っています。歪みのある、ゆらゆらした味わい深い質感。

欅材の力強い木目はインパクトがあり、4枚の木目もしっかり合わせられています。和箪笥のもののような金物もいい雰囲気。

中は固定式の棚板が1枚付き。

扉の取手の金具は欠品していますが彫られた溝が取手として機能し、問題なく開閉できます。

天板や枠にアタリやスレが見られ、

側板と棚板に若干の反りが生じています。また、背板に隙間が空いていおり、

小さな欠けも見られます。

接合部の若干の隙や、

引き出し底板にも隙やシミが見られます。細かい傷みはいろいろありますが、通常使用には支障のない程度です。

時代を経た趣きがあり、ゆれる古いガラスと格子の表情がいい雰囲気。古い和の器やイギリスのスリップウェアなんかが似合いそうですね。

古道具