世界のモダンデザインと民芸 日本人の買い物の軌跡
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Hundertwasser シルクスクリーン

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オーストリア、ウィーン出身の芸術家Friedensreich Hundertwasser(フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー)による、1971年4月に制作された"Look at it on a Rainy Day"(雨の日)シリーズの作品、“368 A DIE FÜNFTE AUGENWAAGE ”です。ドイツ、バイエルン州レングモースにあるDietz Offizin工房で刷られたシルクスクリーン作品。
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フンデルトヴァッサーは自然界に存在しない直線を嫌い、幼い頃から描いていた植物にインスピレーションをうけた有機的な線と渦巻きで構成した作品を多く残しています。また、絵画のみにとどまらず建築の分野でも個性を発揮しており、日本では2001年竣工の大阪の舞州工場(ゴミ処理場)のデザインも手がけています。自然を愛し、悪化する環境問題を懸念していた彼ならではの活動と言えるでしょう。
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ウィーンに建てられた「フンデルトヴァッサーハウス」と呼ばれる集合住宅は、建てられた当初は悪趣味であるという批判があったものの、曲線の窓枠や均等ではないスタイルが人気となり、入居希望者が殺到したとのこと。現在はオーストラリアの文化遺産に指定されており、ウィーンで最も人気のある建築物と言われています。
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左上角の余白部分に見られるのは、作品の図柄をそのまま縮小した金箔押し。
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透明度のある色の重なりが独特の表情を見せています。
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絵から飛び出した水しぶきのような箔押しは、自由や個性を表現しているかのよう。
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「百水」「豊和」の落款は、Hundert(百)Wasser(水)、Frieden(平和)Rich(豊か)と、名前をドイツ語から直訳したもの。妻が日本人だったこともあり、日本語に慣れ親しんでいたのかもしれません。絵だけではなくこのようなサインまで作品の一部となっており、細部まで楽しみながら鑑賞できます。
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深みのある色味でパターンが塗装された額縁。作品のトーンとよく調和している印象です。
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額縁に細かい表面塗装の剥落が見られ角に少し隙間が生じており、マットに小さなシミが見られますが、作品自体に大きなダメージはありません
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色数が多くかなり手の込んだ刷りは、工房との密接な協力関係があってこそでしょう。ぜひ実物をご覧いただきたい、とても豊かで自由な版画作品です。

Hundertwasser シルクスクリーン

サイズ   額 縦730、横892 作品 縦480、横740
価格   売約済 ありがとうございました。