世界のモダンデザインと民芸 日本人の買い物の軌跡
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マラティア産 オールドキリム

トルコ内陸東アナトリア地方の都市、マラティア産のオールドキリムです。1960〜70年代のものでしょう。
「チュアル」と呼ばれる、遊牧民が衣類などを入れるための袋を開いたものです。
中央には「ジジム」という技法で「ベレケット」と呼ばれる豊穣を願う模様が織り込まれています。
両脇には邪視除けの意味の「眼」の模様が、
ストライブ部分の端にも1箇所「フック」という、同じく邪視除けのマークが見られます。
山岳地帯でありながらも肥沃な土壌に恵まれたマラティアは、上等なウール素材と豊かな色調によるキリムの産地として知られてきました。
草木染めとは思えない鮮やかな色合いもマラティアのキリムの特徴。緻密な柄からは織り手の腕の確かさが伺えます。
キリムズジャパンにて輸入、販売されたもので、タグが残っています。裏面には「カフカス」の表記が見られますが、デザインの特徴からマラティア産で間違い無いと思われます。
細かいほつれや、
経年によるスレなどが見られますが、大きなダメージはありません。
形に歪みがありますが、手織りのキリムならではのものとしてご理解下さい。
交通の要所でもあったマラティアは様々な文化が交差し、それに伴って織り手の感覚も刺激され、質の高いキリムを生み出す要因にもなったとのこと。一枚の織物から、歴史や文化に思いを馳せて想像が広がります。

マラティア産 オールドキリム

サイズ   約1,280x1,130
価格   売約済 ありがとうございました。