世界のモダンデザインと民芸 日本人の買い物の軌跡
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Gorm Lindum 寄木サイドテーブル

デンマークTranekaer社製、Gorm Lindumによるデザインのサイドテーブルです。70年代。
最大の見所は天板。10種類の銘木の木口を寄木に組み合わせて作られています。
希少な木の無垢材を切りそろえて並べた大変贅沢な作り。中世ヨーロッパの城の床などに使用されていた技法を用い、技術力を高めてモダン家具で実現させた、北欧家具の中でもハイエンドと言えるシリーズです。
真鍮のプレートが脚の内側に貼られており、DESIGNERとして「林 重雄」との表記が見られます。林氏は寄木パターンのデザインを担当し、フォルムのデザインをGorm Lindumが担当していたようです。こちらはランダムに近い組み合わせのパターンですが、色味の違いを活かして柄を描くように寄せられた個体も作られていました。
天板枠と足はウェンジ材でしょう。
ローズウッドよりも赤みが少なく、黒い部分が多い木目が特徴的なアフリカ原産のマメ科の広葉樹です。
シンプルなフォルムですが、やはり良く見ると特徴的なデザインであることに気づきます。
横材の下側や、
ありの内側が斜めにカットされ、重厚な印象の天板に負けない存在感と素材感を保ちながらも、洗練された印象となっています。
フレームに小さなアタリが見られ、全体に少し退色しているようですが、大きなダメージはありません。
木材の、乾燥と接着、加工、すべてにおいて高い水準が要求されるデザインと、それを実現させる技術力。元城主の伯爵が社長を務める工房だからこその発想と素材使いの、工芸品と言って差し支えないレベルの素晴らしいプロダクトです。

Gorm Lindum 寄木サイドテーブル

サイズ   幅625、奥行き435、高さ450
価格   売約済 ありがとうございました。