世界のモダンデザインと民芸 日本人の買い物の軌跡
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Digsmed サービングトレイ

デンマークDigsmed社製、チーク材寄せ木のサーヴィング・トレイです。60〜70年代。ややグリーンがかったアンバー色のガラスの小皿が2個付属しています。
よく見かける集成材は木材を縦方向にカットしたブロックをつなぎ合わせて作られていますが、こちらは横方向にカットした材を継いでおり、連続する断面が独特な表情に。
トレイはテーブルの中心に置いて使うことを想定したデザインで、お皿を中心に、4方向すべてから手が届きやすいように彫り込まれています。
木材は縦に比べて断面方向は収縮率も高く、こういった加工はしっかりと乾燥させた材をきっちり圧着させる必要がありますので難しいとされていますが、半世紀近くを経てもほとんど狂いもない状態で、当時のデンマークの木工技術の高さが伺えます。
滑らな曲線による立体感のあるフォルムも、高い技術とデザイン力があってこそ。
裏面もきれいな曲線で彫り込まれ、持ちやすくするための工夫が見られます。
四角いプレートは耐熱ガラス使用。
絶妙な色合いで、チーク材によく映えます。
裏面は細かい四角のパターンとなっており、寄木の部分との変化をつけつつ、全体的にはバランスが取れた表情となっているように思います。
木部に補修跡が1箇所ありますが、大きなダメージはありません。
造形、質感、色合い、表情、全てにおいて高い美意識とデザイン力、技術力を感じさせます。

Digsmed サービングトレイ

サイズ   トレイ 幅435、奥行き315、高さ30
小皿 幅110、奥行き110、高さ33
価格   売約済 ありがとうございました。