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イギリス エルム×ビーチ材チェア

座面にエルムの無垢材、その他の部材にビーチの無垢材が使用された、イギリスのアンティークチェアです。1910〜20年代頃。
ヴィクトリア朝時代の、「スラットバック」と呼ばれるカントリーチェアのスタイルです。
チャーチチェアのように、背から後ろ脚にかけて挽き物ではなくゆるやかなカーブを描く角材が使用されています。
背の縦材に挽き物の丸棒が使用された椅子を「スピンドルチェア」と呼ぶのに対して、板状の部材が使用されたものを「スラットバックチェア」と呼びます。
笠置の形状や、
挽き物の前脚の立体的な装飾は、ヴィクトリアン様式のカントリーチェアによく見られるディテール。
エルムの一枚板が使用された座面は掘り込まれ、体にフィットする曲面を描いています。
座面後ろに"J Elliott & Sons"との刻印が見られます。ロンドン北西部に位置するチルターンにあった椅子工房で、1900年代初頭から50年代頃まで稼働していたようです。
脚はカットされており、やや低めの座面高さ。その分落ち着いてお座りいただけます。
細かいキズや補修跡、形の歪みなどが見られますが、構造的には問題なく、しっかりとしています。
飴色になった木肌の味わいと、素朴ながら洗練されているフォルムが魅力。並んだ姿もきれいで、大衆のための椅子ならではの美しさが感じられます。

イギリス エルム×ビーチ材チェア

サイズ   幅490、奥行き520、高さ805、座面高さ365

価格   売約済 ありがとうございました。