世界のモダンデザインと民芸 日本人の買い物の軌跡
Modern design and Folk art of the world.
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Erik Jørgensen ウィンザーチェア
チーク材が使用された、デンマークTarm Stole og Møbelfabrik社製のウィザーチェアです。1950〜60年代頃のヴィンテージ。デザインはFDB Møblerからも多くのプロダクトを発表している、Erik Ole Jørgensen(エリック・オーレ・ヨーゲンセン)によるもの。「ボウバックチェア」と呼ばれるイギリスの伝統的なウィンザーチェアをリ・デザインしており、よりシンプルで洗練された印象となっています。笠木部分のみプライウッドが使用されています。座面は少し掘り込まれ、安定感のある座り心地。腰かけた時の収まり感も良く、サイズ的にも日本人の体格にもあっているような印象です。ジョイント部分のみ僅かに膨らんだ脚のライン。余計な装飾がないのが北欧モダンデザインらしいところです。小傷や、小さな打ち込みが見られますが、大きなダメージや構造的な問題はありません。ただ単にシンプルに処理しただけではなく、ウィンザーチェアとしての基本的なバランスや上品さを失っていない素晴らしいデザインだと思います。