チーク材ガラス開き戸食器棚

シンプルモダンなデザインの、チーク材が使用された開き戸と引き出しの食器棚です。70年代の日本を代表するモダン家具の工房、日田工芸社製。

上下2段に分かれる構造です。棚板はすべて高さ調整可能で、上段に4枚、下段左にも3枚付属し、内側もチーク材できれいに仕上げられています。

上部の扉には桟がなく1枚の大きなガラスが使用され、中に置いたものを明るくきれいに見せてくれます。

上段は15段階、下段は9段階、どちらも約6cmピッチで高さの調整が可能。

引き出しの中はきれいで、出し入れもスムーズです。

引き手には色の濃いローズウッドと思われる材が使用され、

1/4円をフィンガージョイントで繋いだ枠など、さりげないディテールが効果的。

ダイナミックなチークの木目も目を引きます。

天板に耐震金具の跡と思われるビス穴が数カ所あり、

側面に色ムラ、

枠の内側に突き板の欠け、

引き出しの中に小さなシミが見られます。

他にも木部に細かな打ち込みやスレなどがあり、

ガラスにも小キズが見られますが、大きな目立つダメージはありません。

収納力があり、機能性も十分。開き戸は枠を彫り込んで取っ手にするなど、細部に高い技術力に裏打ちされた美意識が宿っており、デンマークの家具とは違う種類のストイックさが感じられます。

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