古道具

世界のモダンデザインと民芸 日本人の買い物の軌跡
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Philippe Starck “Wendy Wright”

80年代からモダンデザイン界を牽引し続けているフランス出身のプロダクトデザイナー、Phillip Starck(フィリップ・スタルク)によるデザインの1982年に発表された椅子、“Wendy Wright”です。スペインDISFORM社製。
素材はアイアンで、ややざらついた質感の、マットなダークグレー色塗装で仕上げられています。
脚と背もたれの付き方が個性的で、通常の4本脚の椅子の座面を90度回転させたような配置になっています。
座面は曲面に加工されており、脚の間に前脚が入り込み、見た目以上に座った時に違和感はなく、普通の椅子とあまり変わりない印象です。腿裏に座面前方が当たる感覚がないのはむしろ心地よさも感じられるほど。
座面の丸い突起や横材のくり抜きがアクセントになっています。
細かい塗装の剥がれやスレ、若干の色ムラが見られますが、いずれも表面的なもので、構造的なダメージはなく、使用に支障はありません。
「デザイン」という行為の定義に堅苦しさや過剰な真面目さを感じてしまうこの頃、いかにもポストモダン、といったフォルムと佇まいが、今またとても魅力的に写ります。

Philippe Starck “Wendy Wright”

サイズ   幅485、奥行き465、高さ745、座面高さ455
価格   売約済 ありがとうございました。