イヌイット Pudlo Pudlatリトグラフ
カナダのイヌイットのアーティスト、Pudlo Pudlatのリトグラフ“The new Amautik”です。1975年の作品。”Amautik”は、母親が赤子を背負って寒さから守りながら触れ合うことができる、ゆったりとしたパーカーのような形状が特徴の、イヌイットの伝統的な衣装です。
白を背景に、こげ茶と黄色、黒色のゆるやかな曲線で構成された絵柄は、シンプルながらもどこか優しくて温かい雰囲気。
ややお腹が大きく描かれています。妊婦さんでしょうか。
新しいAmautikをまとい、生まれてくる我が子を思って笑顔を浮かべているようにも見えます。
エディションナンバーは13/39となっており、それほど多くは刷られていないようです。その横の“Doset”とは、イヌイットが居住する島の名前。Pudlo Pudlatもそこで制作を続け、1992年に亡くなるまでに4000点近くの作品を残しました。
クレジットは全て鉛筆による肉筆となっています。サインの横の記号はイヌイットの文字でしょう。
フレームに若干の隙間、傷が見られ、
作品にシワが生じておりますが、汚れやシミなどの目立つ大きなダメージはありません。
刷り数の少ない、希少な70年代のイヌイットアート。平面作品は石彫りなどの立体と比べて入手する機会は多くありません。不思議な素朴さとユーモラスな表情、ポージングはイヌイットアートの特徴の一つでもありますが、Pudlo Pudlatの作品にはそこにさらに絶妙なデフォルメが加わり、独自の個性が現れています。
イヌイット Pudlo Pudlatリトグラフ
サイズ 縦563、横563
価格 売約済 ありがとうございました。
