ROLAND WILHELMSSON チェア
1898年創業のスウェーデンKarl Andersson＆Söner社製、パイン無垢材が使用されたハイバックチェアです。60〜70年代のヴィンテージ。デザインは、Roland Wilhelmssonによるもので、無垢材を使用したミニマルなデザインが特徴です。
水平と垂直が多用された緊張感のあるフォルムですが、パインのナチュラルな色味や素朴な質感が程よい温かみを与えています。
Roland Wilhelmssonについての資料はほとんど残っていませんが、ミニマルなデザインを得意としていたようで、同じくKarl Andersson＆Söner社からシンプルな構造のパイン材テーブルなども発表しています。ヴィンテージは海外でも高く評価され、なかなかの高値で取引されているようです。
ラインは単純に見えますが、面取りや、
背もたれの緩やかなカーブ、
座面の形状や過度のカットなど、細部にはデザイナーの意志がしっかりと感じられます。
Karl Andersson＆Söner社は現存するメーカーで、1940年代にはスウェーデンを代表するデザイナーであるCarl Malmsten、50年代にはデンマークを代表するデザイナーの1人であるBørge Mogensenもデザインを提供していました。今でも多くの若手デザイナーを起用し、意欲的に新しいデザインを発表し続けています。
背もたれにシミや、
色ヤケが見られ、
全体的に細かい傷や、材に若干の隙間は見られますが、ぐらつきなど構造に関わる問題はありません。
オイル仕上げならではの木肌の味わいもいい雰囲気。丁寧なハンドクラフトと、ミニマルモダン、そして素朴な質感のパイン材、他にはなかなか無い組み合わせがとても興味深いですね。日本ではほとんど紹介されることのない椅子です。今後も入手は困難でしょう。
ROLAND WILHELMSSON チェア
サイズ 幅450、奥行き505、高さ1,052、座面高さ435
価格 売約済 ありがとうございました。
