インドネシア「タンパン」刺繍額

インドネシア、スマトラ島南部のランプン地域に住むパミンギル族による、儀式などで使用されていた「タンパン」と呼ばれる刺繍布の額装品です。制作された年代は不明ですが、おそらく1900年代後期のものでしょう。

宗教的な意味合いもある船がメインのモチーフとなっており、人物や動物たちの姿が見られます。

ランプンは香辛料の産地で、その貿易で得た富が豊かな文化を生み出しました。

細かな模様や柄が緻密に表現されています。

若干のほつれや、

フレームの小キズ、

裏面紙テープにも傷みが見られますが、目立つダメージはありません。

あまり紹介されることのない、東南アジアの素晴らしい手工芸品。落ち着いた色合いの、素朴でクラシカルなインテリアによく合いそうです。

古道具