世界のモダンデザインと民芸 日本人の買い物の軌跡
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水之江忠臣“ブックチェア”チーク材

天童木工社製、1954年に水之江忠臣が神奈川県立図書館の為にデザインした“ブックチェア”です。背と座はチーク突き板仕上げのプライウッド、フレームにはビーチの無垢材が使用されています。
経年で材は味わいを増しており、今でも生産されているロングライフデザイン・プロダクトですが、おそらくかなり初期に作られた個体と思われます。
突き板はブックマッチの技法で貼られ、左右対称の木目がきれい。
現在に至るまで何度かマイナーチェンジされており、ミリ単位でデザインの修正が繰り返されているようです。
背もたれや脚の角度など、美しさや座り心地、耐久性、コストなど、あらゆる面においての思考と試作を重ねた上でのグッド・デザイン。しかしそれに満足することなく、さらに高い完成度を求め続けた水之江氏と天童木工の姿勢には頭が下がります。
背もたれや、
フレームに細かい傷が見られ、
接合部に若干の隙間が生じています。
プライウッドに補修跡が見られ、
脚先にも傷がありますが、目立つ大きなダメージや、構造に関わる問題はありません。
年月の流れを感じされる豊かな表情は、ヴィンテージならでは。現行品に比べると高価にはなってしまいますが、それだけの魅力は感じて頂けると思います。

水之江忠臣“ブックチェア”チーク材

サイズ   幅450、奥行き508、高さ758、座面高さ420
価格   売約済 ありがとうございました。