世界のモダンデザインと民芸 日本人の買い物の軌跡
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剣持勇 ナラ材アームチェア

秋田木工社製、1964年に発表された、剣持勇氏によるデザインのアームチェアです。
フレームにはナラの無垢材が使用されており、円柱形の組み合わせと背の縦のラインが、どことなく日本らしいモダンデザインといった印象。
背のラインには秋田木工ならではの曲木の技術も生かされており、直線がメインのフォルムに絶妙なバランスで変化を加えています。
座面は新規に張り替えており、内部のウレタンも交換済みです。
材はほぼ同じ直径で接合部は細く削って組まれており、表情豊かなディテールに。
はっきりとしたナラ材の木目が美しく、経年で飴色に変色し、ヴィンテージらしい雰囲気となっています。
全体的に小キズや変色が見られますが、目立つダメージや構造に関わる問題はありません。ややひr
やや広めの座面サイズで、ゆったりとお座りいただけます。派手な個性はありませんが、とてもよくデザインされた椅子だと思います。戦後の復刻期に粗悪な「日本風」工芸品があふれる中、本質的な意味での日本らしい美学に基づいた「ジャパニーズ・モダン デザイン」という概念を提唱した剣持勇氏、この椅子にもその哲学が確かに感じられます。

剣持勇 ナラ材アームチェア

サイズ   幅547、奥行き507、高さ842、座面高さ440
価格   売約済 ありがとうございました。