世界のモダンデザインと民芸 日本人の買い物の軌跡
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Chemex ガラスウォーターケトル

アメリカ、マサチューセッツに拠点を置くChemex社の手拭きガラスケトルです。ChemexといえばPeter Schlumbohm(ピーター・シュラムボーン)によるデザインのフラスコを上下つなぎ合わせたようなコーヒードリッパーで知られていますが、こちらも同氏によるデザイン。
Schlumbohmはドイツの科学者でしたが、コーヒーメーカーの原型を製作した後に渡米し、製造販売のための会社、Chemexをニューヨークで立ち上げます。その後1941年に特許を取得し、生産体制を整え、ロングセラーとなるコーヒーメーカーを発表しました。
こちらのケトルは現在でも製造されていますが、蓋の部分はシリコン製になっており、コルクが使用されているのはヴィンテージのみとなっています。
ガラス部分は耐熱性がありますので、直火にかけてお湯を沸かすことができます。
ケトルらしからぬ、小さな注ぎ口。
わずかですが立ち上がりがあり、
1段くびれを設けることで、お湯を注ぎやすくするなど、機能性にもきちんと配慮されています。
やはりシリコンよりもコルクの方が雰囲気があります。
沸騰するとわずかに持ち上がり、蒸気を逃す設計。
コルクにわずかな黒ずみがありますが、状態は良好。
ガラス内の気泡は手吹きならでは。目立つ傷はなく、ほとんど使用感もありません。
約1.8ℓと、コーヒーを入れるには十分な容量。コーヒーメーカーと同じく、科学者によるデザインらしいフォルムがいかにも「道具」といった佇まいで、デザイナーによるプロダクトとは違う趣があります。現行品とは別物といった印象があり、オリジナル・ヴィンテージで持っていたいプロダクトの一つだと思います。

Chemex ガラスウォーターケトル

サイズ   直径220、高さ265、栓長さ170
価格   売約済 ありがとうございました。