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Joan Miro 瀧口修造「手づくり諺」

20世紀を代表するスペインの画家Joan Miroと、日本を代表する美術評論家、詩人、画家である瀧口修造が共同で1970年に制作した詩画集「手づくり諺」の、メインビジュアルに採用された作品のリトグラフです。
版面に瀧口の詩は見られませんが、間違いなくその存在や言葉から受けたイマジネーションをもとに制作した作品でしょう。
“MIRO”の文字と日の丸を思わせる赤い楕円形による構成は、2人のコラボレーションを象徴する様な図柄。
アンドレ・ブルトンやマルセル・デュシャンを日本に紹介した瀧口と、そのアンドレ・ブルトンから「もっともシュルレアリストらしい画家」との言葉を贈られるほど、シュルレアリズムからの影響を受けて独自の画法を確立したミロ、2人は1966年に個展開催の為の来日した時に出会い、以降急速に親交を深めていきます。
紙ではなく、立体感のある織の布に刷られています。
刷り込みによるサイン入り。
アルミ色が引き締める黒いフレームと、2色のマットによる額装。色選びのセンスが絶妙です。
裏面には壁掛けの紐付き。
フレームに小キズなどが見られます。
作品に若干の折れ癖があり、
裏面に色やけなども見られますが、目立つ大きなダメージはありません。
やや抑制された色使いと静的な作風で、どことなく「和」を感じさせます。ミロにしては異色の作品と言えるかもしれません。グラフィック的な意味でも完成度が高く、インテリアとしても取り入れやすいと思います。

Joan Miro 瀧口修造「手づくり諺」

サイズ   縦809、横809
価格   売約済 ありがとうございました。