Man Ray ポスター
20世紀を代表する写真家の1人、Man Ray (マン・レイ) のポスターです。1973年にドイツ ハンブルグのGalerie Levyで開催された個展のための物で、オフセット印刷で製作されたもの。
メインビジュアルは代表作とも言える1924年の“Le Violond ′Ingres (アングレのバイオリン)”。女性の背中をバイオリンに見立てた、シュルレアリスム期の作品です。アングレはフランスの画家、Jean-Auguste-Dominique Ingresのこと。アングレが1808年に描いた“La baigneuse, dite Baigneuse de Valpinçon”をモチーフにしています。
アングレは画家でありながら、バイオリンの腕も相当だったようで、フランス語の“Le Violond ′Ingres”というフレーズには「本職以外の特技」という意味があるとのこと。マン・レイにとっての写真という表現技法、モデルとなっている当時同棲していたキキの存在、モデルとして活躍していたキキにとってのこの作品の意味合い、など、色々な意味合いがかかっている作品と解釈されています。
バイオリンのf字孔はキキに直接描いたものではなく、プリントした写真に描いて、それを再度撮影したもの。絵画や彫刻、映画作成など、多彩な表現技法で活躍していたマン・レイならではの表現方法となっています。
モノトーンのポスターを黒いフレームがさらに引き締めています。
裏に壁掛け用の紐付き。
フレームに細かい傷が見られます。
アクリル右端にスレがあり、
ポスターに若干のシワが生じていますが、目立つ大きな汚れはありません。
手書きのMan Rayのサインと、細身でモダンなフォントとがいい対比となっており、ポスターとしての完成度の高さも感じられます。モダンな空間、クラシックな空間、どちらにも馴染んでくれそうです。
Man Ray ポスター
サイズ 縦860、横508
価格 売約済 ありがとうございました。
