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Hervé Di Rosa “Raphaël Seul”

フランスの画家、Hervé Di Rosa(エルヴェ・ディ・ローザ)による1985年の版画作品、“Raphaël Seul”です。リノカットと呼ばれる、リノリウム素材を版にして描かれています。
エルヴェ・ディ・ローザは、1980年代にアメリカやヨーロッパで同時多発的に始まった具象絵画運動、フランスでは“Figuration Libre (フィギュラシオン・リーブル)”と呼ばれるムーブメントの主要なメンバーであった画家。絵画、彫刻、インスタレーション、アニメーションなど様々な表現方法で、オリジナルキャラクターをビビットな色使いとユニークな造形で描いており、この作品に見られるモンスターは他の作品にも度々登場しています。
黒と黄色の2色で構成され、鋭い目と歯をもつモンスターがベンチに座り、奥のライトが暗闇を強調させ、独特な雰囲気が漂います。
リノカットは木版とは異なり、木目による制約を受けないため、どの方向にも細かく掘り込むことができるのが特徴。
放射状に伸びた直線のラインや、
木目にも見える渦状の模様など、直線と曲線が入り混じり複雑な表情を見せています。
ワインやパンと思われる表現も。
2/15のエディションナンバー、
タイトル、
サインも鉛筆による肉筆です。
フレームに補修跡があり、
アクリルに数カ所傷が見られますが、作品自体に目立つ大きな汚れやダメージはありません。
ポップアートを通過し、コミックなどからの影響が強く感じられるエルヴェ・ディ・ローザの作品の中でも比較的シンプルな構成と色使いで、空間に取り入れやすいと思います。余白を多めに取った額装のセンスもよく、モダンなインテリアのアクセントにおすすめです。

Hervé Di Rosa “Raphaël Seul”

サイズ   縦891、横690、厚さ25
価格   売約済 ありがとうございました。