Anderstrup Møbelfabrik “AN 88”
デンマークAnderstrup Møbelfabrik社のダイニングチェア、“AN 88”です。60年代のヴィンテージ。デンマークのミッドセンチュリー期を代表するデザイナーの1人、Erik Buch (エリック・バック) によるデザインの“No.89”と紹介しているディーラーも見受けられますが、資料による確証は無いようです。“AN 88”と紹介しているカタログは当時の確認されています。
フレームはウォールナットの無垢材、クッション張り地の黒い合皮は当時のオリジナルです。
おおらかな曲面を描く背もたれと座面が綺麗なデザインで、背の下側や前後の脚横貫にもきれいな曲線が採用されています。
平面的な左右の材の特徴的な形状や、背もたれを固定するボルトを木栓で隠すディテールなど、Erik Buchによるデザインに特徴的な部分も見受けられます。
ヴィンテージ家具は材の特定も難しいですが、当時のカタログによると、このモデルはチーク、ローズウッド、ウォールナットの3種類の木材が用意されていたようで、木目や色味から判断するとウォールナットで間違いないと思います。
作りは丁寧で、仕上がりも滑らか。
全体的に傷や打ち込みがありますが、目立つダメージや構造的な問題はありません。張り地の状態も良好です。
少し広めの背と座により、ややゆったりとした座り心地。ウォールナット材のテーブルのほか、チーク材のテーブルとのコーディネートでもそれほど違和感はないでしょう。黒が空間を程よく引き締めてくれそうです。
Anderstrup Møbelfabrik “AN 88”
サイズ 幅485、奥行き530、高さ793、座面高さ460
価格 売約済 ありがとうございました。
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