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ナラ無垢材 フラップ扉書庫

主要な部分にナラの無垢材が使用された、重ね式の書庫です。昭和初期。
最下段にハカマ、その上に引き出し2杯付きのユニット、その上3段はフラップ扉の収納が重なり、一番上には天板が乗る、5段収納合計7つ重ねの構成となります。
引き戸や両開き度と違い、収納部分が全開になり、戸が箱の中に入って手前側にスペースを取らないのが、フラップ扉の特徴です。
古い時代の通称「ゆらゆらガラス」が残っています。新しいものに交換されているのはおそらく1枚のみでしょう。
各キャビネットの面部分も板目の材が嵌め込まれ、美しい木目を見せています。
上部には車とレールが付いており、戸が収納できる仕組みに。左右を均等に入れ込むとスムーズに入ります。
ナラ材特有の虎斑が各所に見られ、木取りにも作り手の意識が感じられます。
金物は全て当時のオリジナル。クラシカルですが控えめな装飾性がいい雰囲気です。
木部に表面的なダメージがあり、
ガラスにも軽微なスレ等がありますが、目立つダメージや使用に支障のある問題はありません。
この年代の、こういった構造の棚としてはとても良好な状態。イギリス発祥のユニット店を参考にして、日本の洋家具職人が丁寧に作成した貴重な家具です。中に入れたものを美しく見せてくれますので、書棚のほか、食器棚や飾り棚にも良いと思います。

ナラ無垢材 フラップ扉書庫

サイズ   幅790、奥行き358、高さ1,640
価格   売約済 ありがとうございました。