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オノサト・トシノブ シルク作品

1912生まれの画家、オノサト・トシノブ (小野里利信) のシルクスクリーン作品です。1984年の作。太平洋戦争に出征し、シベリア抑留から1948年に帰国したのち、群馬県桐生市のアトリエで「円」をモチーフにした作品を描き続けました。
1964年と66年にはヴェネツィア・ビエンナーレにも続けて参加しており、1986年に亡くなるまで戦前から戦後にかけての日本を代表する前衛画家の1人として活躍しました。
60年代以降は画面を鮮やかな色彩で細かく幾何学的に分割した作風に到達し、現在でも高く評価されており、こちらの作品にもその個性が発揮されています。
エディションは28/100。
亡くなる2年前の作品となります。サインとエディションナンバーは本人の肉筆によるものです。
モダンな印象のアルミフレームで額装され、
裏面には壁掛け用の紐付き。
フレームに小キズ、
マットに薄い汚れがあり、
アクリルにスレが見られますが、目立つダメージはありません。
円の繋がりと細密な紋様は、さながら現代的な曼荼羅を思わせます。オプアート的でもありますが作家本人は錯視は意図しておらず、ここに表現された画面がオノサト氏の精神に浮かんだ風景そのものだったようです。

オノサト・トシノブ シルク作品

サイズ   縦743、横860、厚さ27
価格   ¥185,000 (税込み)