世界のモダンデザインと民芸 日本人の買い物の軌跡
Modern design and Folk art of the world.
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J.L.Moller “No.62” チーク材 b
Niels Otto Mollerによるデザイン、自身が立ち上げた家具工房J.L.Moller社で制作されたアームチェア、“No.62”です。フレークはチーク材、座面は黒の合皮で張り替えています。背もたれ両サイドの、角のようなディテールが特徴的。繊細なラインが特徴的なMollerの椅子の中でも、最も有機的かつ個性的なデザインの椅子だと思います。他のモデルと同様に背が当たる部分はフラットに削られ、背面は丸みを帯びた仕上がりに。複雑な曲線を描くアームも、とてもきれいです。モダン・ヴィンテージと相性のよい、スムーズな表情の合皮を選びました。細かいシミや打ち込み傷が見られますが、目立つ大きなダメージや構造的な問題はありません。職人の手作業なくしては実現しない複雑な線の連なりは、デンマークの椅子の中でも特筆すべきクオリティ。優雅な印象も与える、北欧を代表する名品です。