木彫レリーフ作品魚

魚をモチーフにしたと思われる、木彫のレリーフ作品です。作者や年代などの詳細は不明。

何も表記がなくどちらが上かもわからない状態でしたが、図柄からこの向きが正解と判断しています。

墨色のようなダークトーンの背景に、白、水色、黄色、ピンク色の層による有機的かつ立体的なラインで、魚のようなモチーフが表現されています。

背景は薄い板を1枚ずつ貼り重ねており、作品に奥行き感を出しています。

削ったパーツを貼り重ねているのか、貼ってから削っているのか、着彩してから貼っているのか、貼った後で塗っているのかなど、技法に関しては不明ですが、捩れの表現などには繊細さもあり、個性的で総合的に優れた表現になっています。

裏面に壁掛け用の紐を取り付けています。重量がありますので、下地がしっかりした箇所に掛けてください。

表面の変色や、

パーツの剥落やクラックが見られますが、全体の雰囲気を損なうほどではありません。

発想や構成力、デフォルメや色使いのセンス、手作業としてのクオリティなど、あらゆる面で優れた作品だと思います。経年でさらに魅力を増しているような印象も感じられます。

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