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根岸芳郎 アクリル絵具作品 1990年

1951年長野県岡谷市生まれの画家、根岸芳郎のアクリル画です。1990年の作品。
1973年に武蔵野美術大学油絵課を卒業したのちアメリカのボストンに留学し、現地で「カラー・フィールド・ペインティング」と呼ばれる抽象表現主義絵画に出会い、自身の画風を固めていきます。
「カラー・フィールド・ペインティング」とは、色彩による「面」の領域が画面のなかで大きな割合を示す絵画のこと。こちらの作品も藍や青、黄、燕脂など、ゆったりした大きなヒッチで描かれた数種類の色彩が画面内で重なり合っています。
色の強弱や、色面の重なりがきれい。
重なり具合により様々な表情を見せ、引いて観た時と寄って観たときとで大きく印象が変わります。
鉛筆によるサインと、
タイトルはありませんが、描かれた日付と思いわれる数字の表記が見られます。
明るい色味の木製フレームで額装済み。
裏面に壁掛け用の紐付きです。
アクリルにスレ、
内側に筆の繊維のような付着物が見られます。
フレームにも細かい傷が見られますが、作品の雰囲気を損ねるような目立つダメージはありません。
日本で初めてカラー・フィールド・ペインティングを実践した根岸氏。大きな作品が多いジャンル、作家ですが、こちらは比較的飾りやすいサイズ感。それぞれの色味や、重なった色彩を何かに見立てて鑑賞するのも興味深いと思います。

根岸芳郎 アクリル絵具作品 1990年

サイズ   縦648、横849
価格   売約済 ありがとうございました。