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鳥取家具 ナラ材センターテーブル

戦後日本のモダンデザインを牽引した家具メーカーの一つ、鳥取家具工業社のセンターテーブルです。60年代のヴィンテージ。
鳥取家具工業は昭和6年の創業。秋田木工などと並んで、西日本における大手の曲木家具メーカーとして活動していました。
1950年代に小島基が鳥取工業試験場の技師に着任して以降は小島が直接デザインしたものや、彼の指導のもと、モダンなデザインの家具を生産するようになります。
フレームはナラの無垢材、天板には黒のメラミン化粧板が使用されています(白く見える部分は光の反射によるものです)。
天板下の縦格子と両端の丸棒が印象的なこちらのモデルの発表は、1967年。同年に開催された、「第8回鳥取県家具見本市」で発表された時の写真が残っています。小島基のデザインではありませんが、彼の指導のもとに社内でデザインされたものと思われます。
下側を削った天板枠の面取りや、
半分だけ天板にかかった脚など、ダイナミックな全体のフォルムと繊細なディテールの対比が見事。
天板に使用感があり、
枠との間に若干の隙間が生じています。
木部にも全体に細かい傷が見られますが、使用に支障のあるダメージや、ぐらつきなどの構造的な問題はありません。
剣持勇からの影響も感じられる、洗練されたジャパニーズモダン・デザイン。柳宗悦と親交があり、「鳥取民藝協団」や「たくみ工芸店」を設立した吉田璋也など、民藝運動とも繋がりのあった鳥取ならではの美意識が感じられます。

鳥取家具 ナラ材センターテーブル

サイズ   幅1,190、奥行き496、高さ430
価格   ¥64,500 (税込み)
配送ランク   家財便 Cランク
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