Odilon Redon リトグラフポスター
フランスで19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した画家、Odilon Redon (オディオン・レドン) のリトグラフ・ポスターです。1979年の11月から12月にかけてパリのBateau Lavoirで開催された展示のために、Mourlot工房で製作された当時の。額装はされておらず、シートでの販売となります。
Odilon Redonは1840年のボルドー生まれ。印象派の画家たちと同世代ですが画風は異なり、幻想的な世界を描き続けました。50歳を過ぎてからは鮮やかな色彩を用いるようになりましたが、初期はモノクロームの石版画で「黒の画家」と呼ばれ、無意識や夢の光景を描いた幻想的な作風が特徴です。
メインビジュアルとして使用されているのは、1894年に作成された「神々の黄昏」シリーズの一つ、ワグナーの楽劇“ニーベルングの指環”のヒロインがモチーフとなった、“Brunnhilde (ブリュンヒルデ) ”。モノクロの線描で、神性を失った、かつて神々の戦士であったブリュンヒルデの姿が優美さが漂う表情で描かれています。
刷り込みのサインと会期表記には赤の同系色が使用され、モノクロの画面に躍動感を与えています。
bateau lavoir (洗濯船) は、19世紀後期にピカソやジョルジュ・ブラック、モディリアーニ、ブランクーシなど、モンマルトルの芸術家、文学者、俳優、画商らが活動の拠点としていたパリ18区のアトリエ兼、集合住宅。6区のこちらのギャラリーについての詳細は不明ですが、その名を冠していることから、その背景や歴史を受け継いだ画廊だったことが窺えます。
最下部にはMourlotの表記も見られます。
薄いシワが見られますが、目立つ大きなダメージはありません。
18世紀後半から起こった産業革命により物質主義や合理主義が蔓延した時代に、人間の内面や幻想を表現することを重要視した、象徴主義と呼ばれる流れの画家としても評価されることの多いレドン。神話の登場人物を描いた作品を用いたこちらのポスターからも、その特徴が伝わってきます。
Odilon Redon リトグラフポスター
サイズ 縦607、横465
価格 ¥14,500 (税込み)
配送ランク 宅急便 100サイズ
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